持ち主の処へ旅するクリスタル 2

僕はこのクリスタルが一番好きだ」
旅先で石自慢をしていた時のこと。
友人の旅仲間が一つのクリスタルを手にして言った。
そのクリスタルには「第三の目」と名前を付けていた。
現れたビジョンは、佛眼。
女性の親指くらいの大きさで、
正面には取って貼り付けたようなくっきりとしたレコードキーパーが一つ浮かんでいた。
決して華やかで目立つクリスタルではなかった。
玄人受けするというか、どちらかと言えば地味めの大人しい存在だった。
スピリチュアルな人ではあったがクリスタルには興味がなかったその人。
なかなか渋い選択だ。

数日間3人で過ごし、友人の旅仲間は帰国した。
私と友人はフィリピンの島へ。
いつも山岳地帯ばかり旅する私にとって久々の海だった。
その島で久々に泳ぎ、ドイツビールを飲み(フィリピンの島にドイツレストラン!)
リゾートライフを満喫していた。

ある日、友人の旅友達が選んだクリスタルの話になった。
なかなか渋い選択で、私が驚いたこと。
初めてクリスタルを選ぶ時はもっと絵に描いたような
「クリスタルらしいクリスタル」を選ぶ人が多いんだな、と言うこと。
そんな他愛のない話をしていた時、ある思いが過ぎった。
「ひょっとして、あのクリスタルは彼のものではなかったのか?」と。
友人にそのことを話してみると、
「自分もそう思っていた。だけどそのクリスタルはあなたの物だし、、、」

彼がそのクリスタルを手にしたあの時、なぜそのクリスタルを手放し、
本当の持ち主である彼に渡すことができなかったのか?
たしかに私は一瞬迷った。しかし、だ。
もし、そのクリスタルが私自身で購入し、手元にやってきたものだったのなら
なんの躊躇いもなく彼に手渡すことができた。
しかしそれは数年ぶりに再会した友人から「再会の記念に」と贈られたものだったのだ。

今までに随分のクリスタルが私の元にやってきた。
そして私の元から離れていった。
みんな、「行くべき場所」へ巣立っていったのだ。

帰国後、私は手紙を添えて彼の元にそのクリスタルを送った。
しばらくしてイースターのチョコレートと共に返事がきた。
彼はそのクリスタルにTrinity(三位一体)と名づけたこと。
一緒に瞑想をしていること。

Trinity、かつての「第三の目」はネパールで私と出会い、
フィリピンで本当の持ち主を私に伝え
ヨーロッパの本当の持ち主の場所に、今は居る。
私自身、随分と旅をしてきたが、クリスタルも旅をする。
本当の持ち主の処へ。

投稿者:

tigressyogi

1969年冬・東京に生まれる 世界放浪中にクリスタルの美しさに心を奪われ クリスタルショップ Tigress Yogi を立ち上げる 筋金入りの偏頭痛持ちだか、日本を離れるとなぜか頭痛は消える 米国クリスタルアカデミーIntermediateコース終了 出没地:インド、ネパールその他山岳地帯

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