怒涛のインド・マナリ行き 2 2008/07/15 08:43:53

バスターミナル到着。

巨大なバスターミナルでびっくり。

インドは鉄道が発達している国だけど、レールの引けない山岳地帯などは長距離バスで移動する。

荷物預かり所で、とにかく思いザックを預け(25円ほど)、トイレで顔を洗う。、、、、
ネパールと較べると暑い。38度くらい?汗ダラダラ。

本日最初のご飯を食べることにする。
広い構内にはたくさんの定食屋さんがあって、客引きが
「ターリー、ターリー!!」と叫んでいる。(ターリーはインドの定食。勿論カレー)
そのうちの1軒に入る、、、、入るといっても一軒一軒建物になっているわけではない。
良く言えばフードコート。ハエがぶんぶん飛び回って、野良犬がおこぼれを物色しているフードコート。

「アメリカン・ブレックファーストをお願い。タマゴはサニーサイドで」
、、、、、そんなのは存在しない。
メニューはターリーとサモサとチャイとジュースのみ。
、、、、本当に、インド市民のバスターミナル。
メニューは全てヒンディー語。

前日までお腹を壊していた私は、カレーなんて食べたくない。
でも、カレーしかないので、ターリーを注文、、、、するしかない。

本日初めてのお食事。、、、、、辛い!!
ネパール料理は比較的マイルドな味なので、余計に辛く感じる。
ああ、インドに来たんだな、と実感する。
余りの辛さにむせていると、隣りのチベット人のおじさんが大笑い。

「ハハハ、辛いか?ハハハハ。」

「今朝、ネパールから着いたばかりなんです。デリーのカレー、辛いです。」

「そうか、オレも今朝カトマンドゥから着いたばかりだ」

なんだ、同じフライトだったのか、このおじさん、、、と思っていたら、
なんとおじさんはバスでデリーまで来たそう。
所要時間、スムーズにいって35時間。バス代3200円。
35時間のバスの旅、、、、、、それも夕方街についてそれぞれ宿を取って
翌朝、集合して再出発、、、、とかではなくて、
35時間ノンストップのバスの旅なんだそうである。

今晩のナイトバスに乗って、ふるさとのダラムサラまで帰るそうである。

「ダラムサラまでって、、、13時間くらい掛るよね?まだバスに乗るの????」

「ハハハ、バスに乗らないと帰れないからね、乗るよ、ハハハハ」

チベット人の魅力はとにかく大人でも、子供のように無邪気に笑うところ。
大声で、くったくなく、笑う。

35時間もバスになんて乗るなんて、カトマンドゥからデリーまで、
陸路という選択枝があるなんて、想像もしなかった私。

110ドル(約12000円)で1時間20分のフライト(でも3時間遅れた)だった私。

3倍以上お金払っても私は楽な道を選ぶよ!!

、、、、でも結局私もこの後、22時間もバスに揺られることになる、、、、

お腹も満たしたことだし、とにかくマナリ行きのバス停留所を探す。

ひとつだけ、タクシーのオヤジは正しいことを言った。

バスターミナルには、英語表示はない。 you are right。

表示は全てヒンディ語。アルファベット一切なし。

不思議なことに必要に迫られると、大昔に忘れたヒンディー語が読めるようになっちゃうのである。

「マ・ナ・リ、、、ここだ!!」

バスチケットを下さいと言うと、チケットは2階のチケット売り場で。
出発は夜6時、、、とのこと。(英語は通じる)

二階に上ると、チケット売り場。広い構内に、人がいっぱい寝ている。
地べたに。ハエのぶんぶん飛び交う、地べたで。

ここでもヒンディ語の「マナリ」の文字を見つけブースに直行。
、、、、でも今はお昼休み。2時になったらおいで、とのこと。
ちなみにバスはエアコンつきで600ルピー。(1600円)所要時間12時間。
夜の6時に出発して、寝ていれば翌朝には目的地に着く。
2時まで時間があるので、私もまわりのインド人に見習って、地べたに横になる。しばし仮眠。

、、、、眠れない。ハエが私の鼻の穴やまぶたに、止まる、止まる。
ハエは水分を求めて、人の粘膜(鼻の穴、眼)に集る。
ちなみに蚊に刺された所がジュクジュクしているとそこにも止まる。
「どこででも眠れる」ことが自慢の私だったけど、さすがに無理。

周りのインド人を見てみると、鼻の穴からハエが出入りしていても寝ている。
、、、、私、まだまだ修行が足りないな、、、、、と痛感。

それでも結局眠いので寝てしまう。
暫らくすると、「マダム、チケットはもう買いましたか?」という声で眼が覚める。
旅行代理店の名刺を持ったインド人が立っていた。

「絶対信用するな、デリーの旅行代理店」なんだけど、なんとなく話を聞いてみる。
(、、、、これが大失敗の元であることは、翌朝早朝知ることとなる)

プライベートバスでマナリまでいかないか?という営業だった。
エアコンつきでガバメントバスより50ルピー安い550ルピー。
なんとスリーパーバス、、、、なんだそうである。
右半分は座席、左半分は寝台になっているバス、、、があるらしい。
ゆっくり横になって、翌朝起きたら目的地、、、なんて最高である。
この「スリーパー」に心を動かされ、旅行代理店でバスのチケットを買ってしまった私。
、、、、今ならわかるやっぱりデリーの旅行代理店なんて、信じちゃいけない。

でも、寝台という言葉に、ついつい乗ってしまった私だったのよ、、、、

 

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バスターミナルでの一杯のチャイ。

投稿者:

tigressyogi

1969年冬・東京に生まれる 世界放浪中にクリスタルの美しさに心を奪われ クリスタルショップ Tigress Yogi を立ち上げる 筋金入りの偏頭痛持ちだか、日本を離れるとなぜか頭痛は消える 米国クリスタルアカデミーIntermediateコース終了 出没地:インド、ネパールその他山岳地帯

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