ネパールでの仕入れ 3 2008/07/10 15:15:37

翌日、暴動もなく約束していたお店に行ってクリスタルを見せてもらう。

籠に、箱にいっぱい詰め込まれたクリスタルを選別、、、、
、、、それでも選んだクリスタルはたいした数にはならなかった。

「家においで。もっとたくさんのクリスタルを見せてあげるから。
今からお店を閉めて、ウチに行こう!!」

本当に「もっとたくさんの」クリスタルがあるなら、やっぱり見せてもらいたい。
うん、それじゃ、お言葉に甘えて見せてもらおう。

お兄さんはお店の鍵を閉めてバイクを持ってきた。
あれ?家までは徒歩圏内じゃないの????

「家はここから5キロくらいの場所。さぁ、後ろに乗って!!」

いざ、出発。

タメル(という、外国人観光客の集る地域)を抜けて、どんどんローカル色の強い地域に入っていく。
今まで、まったく足を踏み入れたことのない地域です、、、、

「知らない人に付いて行ってはいけません」

子供のころから親に何度も何度も言われた言葉。そしてちゃんと言いつけを守ってきた私。

私、今、知らない人のバイクの後ろに乗って、知らない人の家に行こうとしているんだけど、、、、
いい歳をして、外国で。

う~ん、大丈夫なんだろうか?私。

15分後に到着した場所は、絶対一人ではたどり着くこのはできない一般ネパール人の住宅街。

「さぁ、さぁ、2階に行って早速クリスタルを見せてあげる」

お姫様が降りてくるような階段を上り、一室に通される。
ダブルベッドだけがポツンとある、棚に少しだけクリスタルのあるお部屋。

、、、、この部屋、ベッドだけしかないんですけど、、、、、
、、、、ドアは開けたままにしておいてほしいなぁ、、、、、

こんな部屋に通されてどうするの?と素朴な疑問が浮ぶ。

「さぁ、さぁ、ゆっくりクリスタルを見てね」と、ベッドカバーをどけてみると、、、、

R0015040

本当にクリスタル出現

、、、思わず、「oh! crystal bed !!!」 と叫んでしまった私。
すごい、、、、実はこの部屋だけでなく、隣りの部屋もクリスタルで埋め尽くされていた。

「ねぇ、あなた、この家にあなたのプライベートなお部屋はあるの?」思わず聞いてしまう。
、、、、愚問です。なんたってお屋敷ですから。お部屋はたくさんあります。
これだけの量のクリスタルを持っている商人は普通、卸売りといって
アソート(いろんな質のクリスタル混ぜこぜで1つ1つ選ぶことはできない)で、1キロいくら、、、
それも10キロ以上、、、、そういう売り方をする。(もちろん、1キロ当たりの値段は安くなる)

でも、今回は「好きな石を選んで構わない、最低重量制限なし」という
弱小クリスタル屋である私にはとてもありがたいお言葉を頂く。
そして値段も良心的。

選べ、、、と言ってもこの膨大なクリスタルからチョイスするのは相当な時間が掛りそう
(結局4時間掛った)
隣りの部屋に行ったりきたり、お兄さんにも手伝ってもらってクリスタルの選択を始める。
もちろん、私の心に響く石を、、、、、
今回、小さな、質の良いクリスタルを選んでペンダントトップをオーダーしようと思っていた。
昨日まで、他のクリスタル屋さんで「小さくて、質のよい」ものを探していたけど
なかなか数が揃わなくて困っていた。
が、ここにはいっぱいある。

4時間経過してやっとクリスタルの選別終了。
軽く梱包をして、再びバイクでお店に戻り、梱包を再び解いて目方を量り、
支払いをして、再び、今度は厳重に梱包、、、、我、よく働く。です。

さすがに4時間集中してのクリスタル選びは、疲れる。
でもそれに付き合ってくれたお兄さんには本当に感謝。
普通に卸売りをすれば、こんなに時間を掛けずに商売成立するはずなのに。

私を拾ってくれた神様、本当にありがとう。
たまには「知らない人」に付いていくのもいいかも。

このあと他の店で小さなクリスタルのペンダントトップ加工のオーダーをして、
ついでにジェムストーンを選んで指輪やペンダントトップをオーダーする。

これで今回の仕入れはほぼ終了ってところです。

この日はホテルに戻り、シャワーも浴びず、夕食も取らず、ベッドに倒れこむ。
なんとか予定通りに仕入れが終了して気が抜けたのか、
翌朝から激しい水下痢と発熱に襲われる。

きついぞ、この症状。

でも仕入れが終了してからの発病でよかった、、、と安心する私。

投稿者:

tigressyogi

1969年冬・東京に生まれる 世界放浪中にクリスタルの美しさに心を奪われ クリスタルショップ Tigress Yogi を立ち上げる 筋金入りの偏頭痛持ちだか、日本を離れるとなぜか頭痛は消える 米国クリスタルアカデミーIntermediateコース終了 出没地:インド、ネパールその他山岳地帯

コメントを残す