以前ブログに記した要介護犬タロウ
心配していた夏もなんとか無事に過ごして穏やかな老後を送ってます。
少しづつ、衰えてきているけど、まぁなんとか安定している、、、と思っていたら
昨晩から具合が悪くなって、夜通しの看病。
口の利けない動物はこんなとき「どこが苦しいのか?」と聞くことができない。
ただただ、抱っこして大好きなカロリーメイトを飲ませてあげるしかない。
「朝になったら、病院に行こうね、頑張ろうね。」と声掛けしながら。
三度の食事の世話、投薬、排出物の処理、夜中の徘徊、、、、、、
この生活が半年以上続き、正直私も疲れてきていた。
「この生活、いつまで続くのだろうか?」と。
両手にその小さな老犬の重みを感じながら、ふと「命って暖かいな」と思ったら、
なんだかホロホロと泣けてきた。
半年ほど前に肉親を亡くしそれと前後してタロウの介護が始まって
「犬の介護は大変!今年は介護の年だ!」と思っていたのだけど
「タロウを世話する」というお仕事がなかったら、私どうなっていたのだろう?
肉親を看取り、その後がっくりと「ふぬけ」になってしまっていたかもしれない、、、、
人間の介護だって、犬の介護だって、確かに大変で疲れも出てくるけれど「ふぬけ」にならなかったのは
この老犬がいてくれたからなんだろうな、、、、と今更ながら理解した。
朝方、少し様態が落ち着き、ふたり(犬と私)で少しウトウトと眠る。
午前中に動物病院に行って、点滴をしてもらい帰宅。
寝顔も穏やかなので一安心。
夕方になってむっくりと起き出しドッグフードを勢いよく食べ、その後勢いよく放尿。
「いったい何が起こったのでしょうか?」と言いたげなほど
しっかりとした表情に戻った老犬タロウ。
「介護してあげている」なんて思っていた自分の器の狭さにただただ反省。
暖かな命が、傍らに存在することの有難さをかみ締める10月最後の日。