騒がしい世間に背を向けて日々、コツコツと作業をする日々。
毎朝、窓を開けると地域猫がやってくる。
「おはよう」猫に挨拶をして、これが1日で最初で最後の会話だったりする。
新緑も美しく、鮮やかなドレスをまとったように美しい花々。
ウグイスもさえずる。
「幸せだな」
今までの生活と比べると、非日常なのかもしれないけど、こんな生活も1年。
孤独かもしれないけど、穏やかな日々を過ごしてきたと思う。人生の休日。
それでも心の奥底の片隅で、思う。
「何処か、知らない・遠い場所に行きたい」と。
随分と幸せな日々を送っているのに、「遠い場所に行きたい」
そろそろ「私の外」に目を向けないといけないタイミングかもしれない。
もしくは「更なる人生の休日」を渇望しているのかもしれない。
どっちみち、今の状況ではここにとどまることしかできないのに。
指先をコツコツと動かす。
石に向かい合い、同時に自分と向かい合う。
幸せを感じつつ、それでも不安が全くないわけではない。
不幸にはいつでもなれる。
テーブルに不安なこと、手にできないものをいっぱい並べるだけでいい。
幸せは、その一瞬一瞬を噛み締める連続なのかもしれない。
噛み締める幸せが今、ここになるなら、自分は幸せでいよう。不幸はいつでも