祭のあと

 金沢文庫芸術祭 1DAYイベントが終了しました。

いつもブースにお越しくださる方々、

初めてお会いする方々、ありがとうございました。
   

黙々と自分の世界へ降りて、創造の泉の岸辺で指先を動かしていたこの1週間。

祭の始まりとともに外の世界への扉が開き、私に声を掛けてくださる方々が

いるなんて、私、ちょっとした幸せ者なのではないか?と

しみじみ感じた1日でした。
  
久々に見る青空と暖かな日差し。そんな日に終日屋外で過ごす1日は

あっという間に過ぎていきました。
  
広場のキャンドルが点灯する時刻、パレードが始まります。

太鼓のリズムに合わせて人々が色鮮やかな衣装に身を包み、踊り、広場に集まります。
その衣装は決して「社会」に身を置くための衣装ではなく、

自由で、ある意味奇抜で、多くの人たちにとって

「ここだけで着る事のできる」そんな衣装。

そんな衣装を身につけられる場所を毎年提供してくれる

金沢文庫芸術祭、万歳。そして実行委員会の方々に感謝。

私自身はそんな衣装を身につなかったけれど、

自分自身を花で飾ってみました。

 
小鼻についているのは、鼻クソではなく、ノーズピアス。

自分を花で飾るなんてこと、したことなかったな。

これも 「ここだけで」できることかもしれない。
シルバーウィーク。

残りの休日は蓄積された疲労回復に努め、祭の余韻を楽しみたいと思っています。

頂いたオーダーはエネルギー回復の後、ひとつづつ制作を開始する予定です。

  
皆さま、良き連休をお過ごしください。

金沢文庫芸術祭 1DAYイベント出店のお知らせ

今年もこの季節がやってきました。

金沢文庫芸術祭 1DAYイベントに今年も出店いたします。

kanasawabunko

 

 

開催日 2015年9月20日(日)[荒天の場合は翌日に順延となります]

開催時間 9時30分~20時00分

会場 横浜市 海の公園・芝生地帯

海の公園サイトhttp://www2.umino-kouen.net/

※入場無料

 

今年もFolk Tale さん、 OKKO YOKKOさん と

Handworks for light の名前で出店いたします

ブースはアートストリート 14番です。

マップは当日、会場で配布されます。

kaijoumap2

 

年々、来場者が増えている楽しい海辺でのアートフェスティバルです。

皆様のご来場、お待ちしています。

completed

  

  

時間を掛けてじっくり編み上げたマクラメチョーカー。

今回は編み上げることにオーダー主とフィッティング、チェックをしながら

少しづつ編み上げる、、、というとても珍しいパターン。
こんなに時間を掛けることって、あまりないことなのだけど、

指先を動かし、集中し、創造の泉から湧き上がる流れを眺めつつ

次の作品のアイディアが浮かんできたりする。

現実世界にシフトするのが少し難しいのだけど、

創造の泉はいつも自分の中にあることを意識して

両方の世界でこれからも歩いていこう思う。

オーダー作品より

2015-09-03

 

鮮やかなグリーンが美しいターコイズ。

コードの色と石だけをチョイスして、あとは完全お任せのオーダーです。

グリーンが大好きで、このターコイズに一目ぼれしてしまったそう。

オーダー主は3ヶ月ほど日本滞在予定のスペインの方。

情熱の国、そして太陽の光が日本と異なる土地で

胸元を飾る装飾ってどんな感じ?

イメージを膨らませ、少し大胆な装飾にする予定。

 

肌の色、瞳の色、髪の色。

この組み合わせがたくさんあって、それが個となる人種の人たちは

自分に似合う色を本当に良く知っているな、といつも思う。

 

水の妖精

水の妖精
水の妖精

 

透明感のあるセレナイト?と見間違えそうな、ホワイトラブラドライトのカボション。

その透明度とドロップ型。水の妖精と命名。

クリアクォーツとは異なる透明感と輝き。

 

2015.08.28-2

 

その遊色は、ベールのようなブルー。

多少不透明感とクラックがあったほうが、遊色は鮮やかに浮き出る。

とても繊細なブルーの遊色。

その薄い、膜のようなベールの向こう側には

現実の世界とは異なる「もうひとつの世界」の存在を意識せざるおえない。

ずっと眺めていても飽きないこのカボション。

ふっとしたきっかけで「もうひとつの世界」を垣間見れそうな気がする。

 

さて、このカボション、どんなアクセサリーにしようか?

ずっと温めてそのときが来るのを待っていたのだけど、

多分、今がそのとき。形にできそうな気がする。

秋の香り漂う八月の終わり。

 

今年のトゥルシー

実は今年、久々にトゥルシーの苗を買って、育てています。

小さな苗を買ったのだけれど日当たりのよいテラスであっという間に成長した。

  
鉢植えのが苗から育てたトゥルシー。

もうひとつ。
2年前、インドのクンブメーラで一緒だったMちゃんが、サドゥーからトゥルシーの種を貰って、

そのトゥルシーから収穫した種を送ってくれて、庭に直播きしたら、びっくりするほど繁殖

トゥルシーも幾つか種類があるようで、香りも葉っぱの形も違う。

毎朝、お水をあげるついでに、葉っぱを一枚食べるのが習慣。

1日1枚の葉っぱを食べると長生きする、、、ってインドでは言われている。

家にトゥルシーを植えると邪気を払ってくれるそうで。
トゥルシーとともに、マリーゴールドの苗も植える。
 
私の大好きな花、マリーゴールド。

インドのサドゥーたちもこの花で身を飾る。

 
庭にトゥルシーとマリーゴールド。

密かに我が家、インド化進行中。 

ニューデリー24時間 2008/08/06 18:30:31

できれば12時間以上滞在したくないデリーの目的・その1
ドーサを食すこと!!
ドーサを発明したインド人にノーベル賞を。
チベットには自由を。

クレープをパリパリに焼いたような食べ物で、
サンバル(タマリンドウの入った酸味のあるソース)に
付けて、ちょっと「フニャ」としたところを食べる。
デリーに行くと、必ずこの店でドーサを食べる私。
今回はプレーン・ドーサ。
直径40センチくらいの大きさなので、
薄くてパリパリでも、結構 お腹いっぱい。

「ああ、デリーに行くのか、、、、」いつも憂鬱になるけれど、

行ってみると、結構楽しめちゃうのが不思議でしょうがない。

地球の歩き方のトラブル集とまったく同じ手口で、それも10年前と変わらぬ手口で

「列車のチケット売り場はクローズだ」

「ガバメント・ショップはこっちだ」

「シュリナガールへ行かないか?」

へ~、そうなんだ!!と騙されたふりをして、ノコノコとインド人に付いて行く。

チャイが飲み終わったところに「やっぱり、列車のチケット要らないや」

とか言って、無料のチャイを飲みに行くのもまた楽しい。

人間、どれだけの嘘八百を並べることができるのか?それを観察するのも楽しみのひとつ。

暇な人は試してみてね、でもチャイに睡眠薬が入っていても責任持てません。

旅のすべては自己責任。
そんなデリーに24時間滞在しようと決めた目的は、ドーサを食べることと、

ラーマ・クリシュナ・ミッション(お寺)に行くこと。

ラーマ・クリシュナ
インドの聖人のひとりで、日本では「聖人」と言えばサティア・サイババなんだけど、

インドでは、ラーマ・クリシュナのほうが有名。

1800年代に生きた聖人で、恐らく、私がこの世に生まれたことのある人で、

尊敬している、ふたりのうちのひとり。あと一人は仏陀。
今まで生きてきて「あの時代に生まれてくれば良かった、、、」と思うことは、2つ。

1つは、ビートルズ、オーティス・レディング、ジャニス・ジョップリンが生きていた時代に、

青春時代を迎えたかった。リアルタイムで彼らの歌を聴きたかった。

「今度の、ビートルズの新譜、いいよね」、、、なんて会話がしたかった。

そしてもうひとつは、1800年代のカルカッタに生まれてきたかった。

ラーマ・クリシュナの説法を、美しい歌声を聴いてみたかった。

、、、、そんなことを言っててもどうすることはできないのでせめてお寺に行ってみよう。

実は今回の仕入れの旅に出る直前に、ニューデリーにラーマ・クリシュナミッションがあることを知った。

それも、安宿街で有名なパハル・ガンジーの外れに。

これを知らなかったら、デリーには1泊たりともしなかったはず。

午後は4時から一般開放されていて、私が行ったときは既に10人くらいの

インド人がお堂の中で静寂のときを過ごしていた。

若いカップル、家族連れ、しっかりと瞑想している人、などなど。

安宿街の喧騒の外れに、こんな静寂な空間があるなんて。

インドの良いところは、こういう静寂の中に身を置く場所がたくさんあること。

そして日本みたいに拝観料とかとらないこと。

お寺で瞑想していてもヘンな眼で見られないこと。

「神様に遭うためにお金を払わなきゃいけないなんて信じられない!」

日本の拝観料システムに憤慨していたインド人がいたな、そういえば。

私も周りのインド人に習って、ラーマ・クリシュナ像の前で、額を床につける。

本の中でしか知ることのできなかった、そして感じることのできなかったラーマ・クリシュナ。

少しだけ、近づけたと思うと、、、、ああ、やっぱり号泣。

決して大きなお堂ではないけれど、そこで瞑想していると

なんだかお堂が宇宙に感じてくる。

私たちは宇宙の中の地球に住んでいるけど、宇宙には行ったこと、ない。
漆黒の宇宙の中に、ひっそりと自分がいる。

何万光年とか数字を並べられてもピンと来ないけど、

こうやってお堂の中で瞑想していると、「宇宙って、相当広いぞ」というのが

なんだか実感できてしまうから不思議。

お寺の敷地内に売店があるので入ってみることにする。

英語、ヒンディー語、タミル語、ベンガル語、、、などなどに訳された書物がいっぱい。

さすがに日本語はなし。まぁ、日本語訳はどうやら日本で入手できるようなので、今回はマントラCDを買うことに。

店員さん(、、、と言っても僧侶)にお薦めを聞いてみると、

全5巻のマントラCDを見せてくれてた。これが基本だからと。

1枚200円だし、日本に戻ったら入手できなそうなので、全部買っちゃう。

帰国してこのCDを聞いてみると、5巻目が、なんだか魂持っていかれそうなほど、
「聞きながらなにかをする」なんてこと、できないほど私の意識はそのマントラだけに集中してしまう。

とても「仕事をしながら」聞き流すマントラではないよう。

「日本から来たのか?日本に支部があるよ」と、店員さんが日本支部の住所を調べてくれる。

メモって行きなさい、と。親切な人です、本当に。
ニューデリーの喧騒に疲れたら、是非、ラーマ・クリシュナミッションへ。

場所は、ニューデリー駅を背にしてパハルガンジーをひたすら歩きます。

野菜市場も通り過ぎて、もうそろそろ、大きな通りに出るな、、、と思ったころ、

左手にちょっと奥まって、メトロの駅が見えます。

その斜め向かいがラーマ・クリシュナミッションです。

観光地ではないので、あくまでも静寂のときを過ごすために。

http://www.rkmissiondel.org/

ラーマクリシュナミッション・デリーブランチのサイト(英語)

翌朝6時に起き、空港に向う。(本当に、ジャスト24時間滞在)

タクシーの中で、流れる風景を見ながら「また、戻ってくるんだよな、この街」とつぶやく。

初めてインドを訪れた街もデリーだった。それも真夜中。

空港の外はオレンジの街灯が怪しい雰囲気を更に醸し出し、

地べたに人が寝ている、たくさん。「これ、映画の撮影中ですか?」

本当の本当に着たことを後悔した。この怪しげな街に飛び込まなきゃいけないの?と。

怖いものを知らないって、なんでもできちゃうんだよね、、、、、

「あなたが今日の最初のお客さんだよ」 タクシードライバーが話し掛ける。

「知っているか?その日一番のお客が女性だと一日商売がうまくいくんだ。
、、、なんだか女神を乗せているみたいだよ、ハハハ。」

ハハハ、相当口の悪い女神を乗せているね、おっちゃん。

ふと、フロントを見ると、そこにはドゥルガ女神の写真と小さな像が置いてあった。

普通、タクシーやリキシャにはガネーシャのステッカーや、像を置かれている。
そう、ガネーシャは商売繁盛の神様だから。

ドゥルガが置かれているタクシーなんて、北インドで初めて見たぞ。

、、、もしかしたらこのおっちゃんベンガル地方出身なのかも。

それにしても、インドの最後の最後にドゥルガ女神に会えるなんて、

偶然にしても、嬉しい。、、、、また、戻ってくるよ、この地に。

7時発の飛行機で、ネパールに戻る。

戻る予定だったけど、帰りも3時間、飛行機が遅れる。

早起きできないなら、無理して飛ばさなくていいよ、飛行機 !!

最初から最後まで予定通りに進まなかった今回のインド滞在。

「自分が試される北インドも捨てがたい」、、、というのは友人の言葉。

いや、本当に。試されてばかり。

でも、試されるたびに自分の意外な側面を発見できる、インド。

すべては、自分を知るため。

アクシデントに見舞われても、病気をしても、何度も何度も訪れてしまう国。

磁場が、思いっきり私をひきつける土地。

バシストの民家
バシストの民家

 

 

 

 

バシストの共同洗濯場。もちろん温泉水
バシストの共同洗濯場。もちろん温泉水

バシスト生活・最後の日

R0015194

バシストの牛

さすがにバシストには野良牛は存在せず。

今日までの宿代を払おうと、オーナーの家を訪ねたら
「仔牛の体調が悪くて病院に連れていかないといけないので後にして。」
、、、と言われてしまう、、、、、

今晩、ナイトバスに乗って、デリーに戻る。

この後、ダラムサラに行きます、、、と言うなら気分も軽いんだろうけど、

デリーに戻ると思うと気が重い、、、魔界都市・デリー。

こんな穏やかで静寂な山の中から、明日眼が覚めたらデリーにいるなんて。

「マントラを唱えろ。喧騒を遮断してくれるから」と、Mr.ハレクリシュナ。

いろいろありがとう。Mr.ハレクリシュナ。あなたに遭えて愉しかった。

で、最後にもう1冊、本を貰う。

彼のグル(師)の写真が載っている本で、「グルがきっと守ってくれるから」と。

ヒンディー語なので、なにが書いてあるのかは、わからないのだけど、

挿絵の輪廻転生の図、に心惹かれる。

今年に入ってまだ寒い冬のころ、とある瞑想中に

「喜びを味わい尽くす。悲しみを全て受け入れる。そして2度と生まれ変わらない」

そんな言葉がどこからかやってきて、決心する。

そう、私は2度と生まれ変わらない。

そのために私は何をすればいいのか?今生。

 
宿の支払いを済ませて、荷物をまとめて、まだまだ時間があるので、

最後にがっちりとヒマラヤのエナジーを感じつつ、瞑想に入る。
瞑想中、突然昔の恋人が私の心の中にやってきた。

山育ちで、とにかく山が大好きだった人。

ケンカするとよく「山猿め、とっとと山に帰れ!」と心の中で叫んだもんだ。

、、、、彼もこのヒマラヤの風景が気に入るだろうな、、、、、、

何年かぶりにこの人のことを思い出した。

今度は、本当の愛を教えてあげる
突然、なにかが私の耳元で囁く。

本当の愛か、、、凄い言葉だな、、、、どんな愛なんだろう????
今のあなたには想像もできない愛
そうか、今の時点では想像もできないのか、、、、その時が来るまで楽しみにしていよう。
で、結局、11年ぶりにこの地に戻ってきて私を待ち構えていたのは

Mr.ハレクリシュナとの出会いと、この愛についてのメッセージ。

ついでに、温泉に入るか瞑想するかマントラを唱えるか、、、、

ずーと、そんなことばかりしていたので、すっかり蓮華座が組めるようになりました。

あ、あと「なんちゃってベジタリアン」になりました、、、、、

以上が10日間の出来事。うん、充分だ。
さぁ、ネパールに戻ろう。

その前にデリーだ。

魔界都市・デリー。  でも、飛び込んでいっちゃうと結構楽しめちゃうんだよね。
さよなら、バシスト。またね。

R0015184

バシスト生活・再診 2008/08/03 18:47:38

R0015101
マナリのメンツィーカン

「デリーに戻る前日にまた診察に来てください」

、、、、メン・ツィー・カン(チベット医学病院)のドクターに言われたので、再診。

、、、、そうか、明日でこの地を離れなくてはいけないのか、寂しいな、、、

熱は既に下がっている。腰痛は、、、、ちょっとだけ突っ張ったような違和感あり。

早速ドクターが両腕の脈を取る。

ふん、ふん、ふん、

気管支系の弱さと、抵抗力のなさ、を指摘される。(ビンゴ!)

しばらくの間、薬を服用したほうがよさそうだけど、続けられる?と聞かれる。

あ、がんばります、ドクター。処方してください。

そんなわけで処方してもらった薬、45日分。

箱に入っているのはハーブティーで朝ごはんの前に飲むもの。

「ドクター、食べ物は?肉・魚・卵は食べてもいいですか?」

「うーん、いけない訳ではないけれど、、、、あなたの国にはトーフという食べ物があるわよね?」

畑のお肉・豆腐。あります、あります、日本に。

だったら、せめて服用している間はベジタリアンになっちゃおうか?ってことで。

どうせ、日本を出てから既に肉も魚も卵も食べてない。

最後に食べたのいつだっけ? 多分、機内食だな。バンコク・ネパール間の。

45日間ベジタリアン宣言。

でも、食べたくなったらどうするか?

食べちゃえ、食べちゃえ。我慢は禁物。

食べたいのに我慢して、肉食している人間を見下すベジタリアンになるくらいなら、食べちゃえ。

 

薬代、45日分で400ルピー(1000円ちょっと)

*帰国して8月現在、いまだにベジタリアンな私。
とくに肉魚が食べたい、、、、とも思わず。
ああ、明日はデリーに戻るのか、、、、、寂しいな。

 

追記(2015 8)

この記事から7年経ちましたが、いまだにベジタリアン生活は続いています。

どんな変化がある?とよく聞かれるのだけど、

まず、一、体のキレがよくなる。ヨガのポーズを取っていて

次のポーズに移るときの体のキレが依然とはまったく異なる。

二、感覚が鋭くなる。

鋭くなりすぎて、色々なものを感知してしまいとても疲れてしまった時期も。

他人がどんな波動を出しているのか、不幸なのか幸せなのか?

負の波動もクリアに感知できてしまい、しばらく人に会うのが嫌になった。

三、 瞬発力はあるけど、持続が難しい

これはきっと、体重の管理がうまくいかないからだんだと思う。

元々太れない体質だったけど更に体重を増やすのが困難になった。

で、スタミナがなくなっちゃったのかも。

四、いくら食べても胃もたれしない。

大食いで食いしん坊な私は、キャパオーバーな量を食べて

よく胃もたれを起し、後悔したこと、数知れず。

今は胃もたれってどんな感覚だったか忘れてしまったほど。

 

 

 

バシスト生活・ハレ・クリシュナ 2008/07/28 23:08:42

R0015146スパイス、卵、酸味のあるものはダメ、、、、、
と、お医者さんに言われた私の、バシストでのランチ。

スパイスの入っていない、シンプルで野菜の味が引き立つスープ。
素朴なチベタン・ブレッド(チベット風パン)
そしてチャイ。
3品で40ルピー。100円ちょっと。
熱もなんとか下がりました、しかし頑固な腰痛は消えず。

レストランで合い席になった日本人のお兄ちゃんに

「姿勢、いいっすね。ヨガでもやってるんですか?」と聞かれる。

いや、ヨガもできないほど背中が痛くて、こんな姿勢なんです、、、、、

朝5時に温泉に入る。病院でもらった薬を飲む。

歩くことはできるので、日中フラフラして、夕方にまた温泉、、、、、

湯治だよな、これ。インドで湯治。

バシストにきてから、道端で本を売っている白人の女性をよく見かけていた。

「クリシュナの本です、スピリチュアルブックです、、、、、」

クリシュナとはインドの神様。
男前でプレイ・ボーイな神様です

ふ~ん、でもなんで白人の女性が道端で売っているんだ?ハレ・クリシュナの信者さんかな?

ある日、その青空本屋さんで足を止めてみた。

「クリシュナの本は読んだこと、あるか?」

いつもの白人女性の隣に、今日は白人のおじさんが座っている。

「うん、本の名前は忘れちゃったけど、読んだことあるよ。」

2.3、このおじさんに質問をすると、

「よし、クリシュナについて教えてあげるよ、英語は話せるか?ま、いいや。

英語の勉強にもなる、アメリカ英語だけどね、ハハハ」

「ハハハ」

実は私、アメリカ人と英語で会話をしたことがない。

なぜかというと、アメリカに行ったことないし、

旅先で知り合いになったアメリカ人はなぜか日本語ペラペラだったから。

アメリカ人とはじめて英語で話す、、、、ハリウッド映画と同じ英語を話すんだな、本当に。
(このおじさん、西海岸出身)

(おじさん呼ばわりするのも失礼なので、Mr.ハレ・クリシュナと呼ぶことにしよう、、、、だって私もおばさん。。。。)

「今晩7時にお寺の境内においで。毎晩、境内でバジャンをしているんだ、、、、」

バジャンとは、神様への賛歌。

踊って歌って太鼓やベルを鳴らし、神様を称える。

で、今晩のバジャンの参加者は、Mr.ハレ・クリシュナと本を売っていた女性と私。

太鼓を鳴らし、ベルを鳴らし、 バジャンが始まる。

参拝客のインド人がいっぱいいる境内なんだけど、「外国人がなんかやっているよ」と

通りすぎる人もいるし、立ち止まって手拍子をする人もいる。一緒にバジャンに参加する人もいる。

インドって凄いな、と思うことは、神様を称える人、仕える人、ここはクリシュナ寺院ではないけど、

バジャンを始めても、それが外国人であっても、、、、すんなりと受け入れるところ。

神様が本当に生きているんだな、と思う。

ちなみに、バシストの後、デリーでカトマンドゥでベルを買おうと思って、

1つ1つ音を鳴らしてチェックする。

ついでだから、「ハレ・クリシュナ~」と歌ってみる。

そうするとお店の人もノッてくる。まわりのお客も一緒に歌い出す。

「おっ、ハレ・クリシュナだね!」ってな感じで。
約1時間でバジャンは終了。

「毎朝、自分は温泉の後にあそこのチャイ屋で朝食を取る。

気が向いたらおいで。クリシュナについて教えてあげるよ」

「そして毎晩7時にこの場所でバジャンだから」

うん、ありがとう。気が向いたら行くよ、、、、、、

そう言って別れる。

さぁ、私も夕ご飯を食べよう、、、、どこのレストランがいいかな????

「これから飯か?美味しいベジタリアン・レストランがあるから一緒にいかないか?」

振り向くと、先ほどのMr.ハレ・クリシュナ。
朝温泉に入って、チャイ屋でMr.ハレ・クリシュナの講義を聴き、

夜の7時にバジャンに参加して、一緒に夕ご飯を食べる、、、、、

この生活が、バシスト最後の日まで続くことになる。
「バスターミナルまでお願い」とリキシャに頼んだら
連れて来られた、マナリのプライベート・バスターミナル。
放牧中のロバ・牛、野良犬多数。
、、、「ターミナル」とは呼べないだろう、、、こんな場所。