前日に泊まった宿があまりにもうるさかったので、、、、、
、、、と言っても、お寺から24時間流れている神様を称える歌なんだけど、、、
翌日、宿を変えることにする。
静かな村の中で、偶然にも見つけた宿は、看板なし、宿の名前なし、の
「知っている人だけ辿りついてね」的な宿だった。
3階のフロアーに、ダブル・ルームが3つ。共同トイレ。
そしてそのフロアーにはベランダとは呼べないくらい広ーいベランダつき。
(ベランダではなくて、ガーデンだな、あの広さは)
もちろんヒマラヤもばっちり見える。
宿代1泊100ルピー(約250円)。温泉まで徒歩5分。
毎朝、5時に起きて温泉に浸かる生活が始まった。
バシスト生活の基地も見つかった。
さて、次になにをしましょうか?
同じ宿に泊まっていた日本人の女性が、ヨガを習っていたので
私も集中的にヨガでもやろうか、、、とヨガ教室の門を叩く。
朝と夕方、各2時間づつのレッスンを1週間予約する。個人レッスン。
「今日の夕方から始めよう」とヨガの先生。
ちょっとハードなヨガになりそうなので、宿に戻って、夕方までお昼寝。
、、、、なんだかちょっと熱っぽいんですけど、、、気のせいでしょうか?
寝返りを打とうとすると、身体が動かない。あれれ???
起き上がろうとすると、腰に、背中に激痛。起き上がれない、、、あれれれ?ドウシチャッタノデショウカ?ワタシ。
やっとの思いで、起き上がってみると、やっぱり熱がある。
それより大変なのが、腰痛、、、、というか背中全体が痛い。
首も曲がらない。なんだか首から腰にかけて、コルセットを巻いたように動かない。
これじゃ、パンツも穿きかえられません、、、、、
ああ、ここまでたどり着くのに、22時間もバスに揺られたせいだ。
重いザックを背負って、座席確保のダッシュを何度もやったからだ。
ヨガのレッスンの時間がやってくる!!
とりあえず、教室に行って今日のレッスンをキャンセルしないと。イテテ。
、、、、なぜだか、歩いても痛くない。ただ腰が曲げられないだけ。あと熱。
歩いても、立っていても、座っていても「やたらと姿勢の良い人」な私。
「先生、、、ここ数時間でこんなになっちゃって、今日のレッスンキャンセルしたいんです。」
「とりあえず、座れ。ちょっと身体を動かしてみよう」
、、、、、座ることもできないんです、、、、、
なんとか床に座って、でも先生はレッスンを始めちゃう。
、、、、、無理です、、、、、
なんとか動かせる身体の部分だけを動かして1時間でレッスンは終わる。
「はい、次はうつぶせになって」
、、、、、それが、一番できないことなんです、、、、、、
どうにか時間を掛けてうつぶせになると、アユルヴェーダマッサージが始まる。
このマッサージ、痛くも痒くもない。
なんだか鉄の鎧を着て、その上からマッサージをしてもらっているよう。
「ブロックが、、、、すごいな、、、、」先生がつぶやく。
マッサージの後、先生がなにやら紙の、小さな包みを持ってきた。
ああ、知ってるよ、これ。チベット医学の漢方薬でしょ?あの苦いの。
(この先生の奥さんはチベット医師の資格を持っている。ちなみにものすごーく、美人!!)
「これを2日間飲めば熱が下がるから。そしたらレッスンを再開しよう。
もし、症状が改善されないなら、マナリのメン・ツィー・カン(チベット医学の病院)に行きなさい。」
ありがとう、先生。それでは今日のレッスン代と薬代はいくらでしょうか?
「君は、ボクの生徒だから、お金は要らない。」
、、、、先生、ありがとう。熱のせいで、涙じゃなくて、鼻水が出ます、、、、
宿に戻って、横になる、、、ことができないので、ベットの上で背筋をピンと伸ばして、座る。
なにやってんだ?私。
病気になるために、インドに来たのか????
やっとたどり着いた、ヒマラヤの麓で、熱出して、腰が曲がらなくて、
半ケツ出して、マッサージ受けるって、どういうこと????
、、、、今回、インドにお呼ばれされてなかったのかな?私。
この後、2日間、熱と腰痛に苦しむ。
今では信じられないけど、2晩、ベッドに横になることができなかった。腰痛で。
ただ、ベッドの上で、体育座りをして、うとうと寝ていた私。
どうなっちゃうの?私。1週間後にはまたバスに乗って12時間掛けて
デリーに行って、それから飛行機に乗って、ネパールに戻らなきゃいけないんだから!!
絶対インドが、私を拒んでいる!!
ヨガの先生から貰った、チベット医学の飲み薬。
「良薬、口に苦し」なら、これは世界で一番の薬。
、、、どんな病気だって治るはずだ!!