9 バラナシ生活 その1

何度来ても、やっぱりこの景色にはいつも圧倒される、聖地カーシー。
犬も牛も猿も人間も、排除されることなく共存している。

人間の安全が第一なのかもしれないけど
(この考え方自体は間違っているようでならないのだけど、私)
野良犬が消えた日本はやっぱり寂しい。

排除することなく、多少の不便はあっても共存することってできないのか?
排除してまで効率とか便利性とか追求しないとけないのかな?

私の部屋で共存中のゲッコーは4匹

アニエス ベーと共同生活

明かりにつられて部屋に入ってきた虫たちを、美味しそうに食べている。
普段はおとなしく、壁や天井に張り付いている。
たま〜に、天井が落っこちてきてびっくりさせられるけど。

役に立たない存在なんて、ないんだよな、本当は。ふとそんなことを思う。
たぶん、私も、何処かで役に立てるはず。
、、、、まずは排除されないように気をつけよう。

おしゃれに進化するインドの虫除けクリーム、オドムス。
香りもマイルド、塗り心地も不愉快さがなくなった。
宿のみんなといても、ひとりだけ蚊の集中攻撃を受ける私。

「ドラッグ漬けになってない血は美味しいだよ、きっと」

、、、らしいけど、葉っぱしか食べていない血より
肉食べている血のほうが栄養満点なので、そっちに行ってほしい。

食料品、歯磨き粉、石鹸などなど「明るい家族」的な余計な絵が入るところがインド的。
世界中どこでは「まずは家族」なんだけど、
やっぱりインドあたりはその意識が強いと思う。

今回「あなたに出会えてよかった」の目薬・パイリマン。

バラナシ到着後3日にて、なぜか片目がお岩さんのように腫れる。
ものすごく沁みる目薬なんだけど、効果は抜群の9ルピー。
恐らく、洗顔時に、目に水が入って感染したもよう。
、、、、河の水じゃないよ、水道水だよ。

足だけパチャパチャの記念沐浴なら問題ないけど、
ガチの沐浴予定の場合、知ってて損はない目薬です。

さて、発熱生活すでに12日目。
ずっと出っ放しなので、「熱が下がった瞬間にこの薬を飲んで」と言われても
平熱だった自分が思い出せない状態。いやな咳も止まらない。
クンブメーラ組は、ほぼ発熱か咳にやれれている。

「あ、元気?コホッコホッ」
「いつ、バラナシに来たの?コホッコホッ」

すでに「コホッコホッ」は相槌代わりになっている。

あっちからもこっちからも、カエルの合唱のようにコホッコホッ。

「どう?熱ある?」「どれどれ」
発熱者同士で、ほっぺやおでこ触って確かめあってもなんにも役に立たない。
役に立たない挙句に「私より、熱ないね」とかどうでもいい比較が始まる。

「熱なんてね、出たければ出っ放しにしときゃいいのよ。」
そう思っていたのだけど、2週間近くそれが続くとさすがに心配になってくる。
心配したふりしながら放置してたら、宿のオーナーに怒られる。
で、明日からちゃんとホームドクターに診察してもらって、
薬を処方してもらうことに。

クンブメーラ組、バラナシでみんなして病んでます。

投稿者:

tigressyogi

1969年冬・東京に生まれる 世界放浪中にクリスタルの美しさに心を奪われ クリスタルショップ Tigress Yogi を立ち上げる 筋金入りの偏頭痛持ちだか、日本を離れるとなぜか頭痛は消える 米国クリスタルアカデミーIntermediateコース終了 出没地:インド、ネパールその他山岳地帯

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