スパイス、卵、酸味のあるものはダメ、、、、、
と、お医者さんに言われた私の、バシストでのランチ。
スパイスの入っていない、シンプルで野菜の味が引き立つスープ。
素朴なチベタン・ブレッド(チベット風パン)
そしてチャイ。
3品で40ルピー。100円ちょっと。
熱もなんとか下がりました、しかし頑固な腰痛は消えず。
レストランで合い席になった日本人のお兄ちゃんに
「姿勢、いいっすね。ヨガでもやってるんですか?」と聞かれる。
いや、ヨガもできないほど背中が痛くて、こんな姿勢なんです、、、、、
朝5時に温泉に入る。病院でもらった薬を飲む。
歩くことはできるので、日中フラフラして、夕方にまた温泉、、、、、
湯治だよな、これ。インドで湯治。
バシストにきてから、道端で本を売っている白人の女性をよく見かけていた。
「クリシュナの本です、スピリチュアルブックです、、、、、」
クリシュナとはインドの神様。
男前でプレイ・ボーイな神様です
ふ~ん、でもなんで白人の女性が道端で売っているんだ?ハレ・クリシュナの信者さんかな?
ある日、その青空本屋さんで足を止めてみた。
「クリシュナの本は読んだこと、あるか?」
いつもの白人女性の隣に、今日は白人のおじさんが座っている。
「うん、本の名前は忘れちゃったけど、読んだことあるよ。」
2.3、このおじさんに質問をすると、
「よし、クリシュナについて教えてあげるよ、英語は話せるか?ま、いいや。
英語の勉強にもなる、アメリカ英語だけどね、ハハハ」
「ハハハ」
実は私、アメリカ人と英語で会話をしたことがない。
なぜかというと、アメリカに行ったことないし、
旅先で知り合いになったアメリカ人はなぜか日本語ペラペラだったから。
アメリカ人とはじめて英語で話す、、、、ハリウッド映画と同じ英語を話すんだな、本当に。
(このおじさん、西海岸出身)
(おじさん呼ばわりするのも失礼なので、Mr.ハレ・クリシュナと呼ぶことにしよう、、、、だって私もおばさん。。。。)
「今晩7時にお寺の境内においで。毎晩、境内でバジャンをしているんだ、、、、」
バジャンとは、神様への賛歌。
踊って歌って太鼓やベルを鳴らし、神様を称える。
で、今晩のバジャンの参加者は、Mr.ハレ・クリシュナと本を売っていた女性と私。
太鼓を鳴らし、ベルを鳴らし、 バジャンが始まる。
参拝客のインド人がいっぱいいる境内なんだけど、「外国人がなんかやっているよ」と
通りすぎる人もいるし、立ち止まって手拍子をする人もいる。一緒にバジャンに参加する人もいる。
インドって凄いな、と思うことは、神様を称える人、仕える人、ここはクリシュナ寺院ではないけど、
バジャンを始めても、それが外国人であっても、、、、すんなりと受け入れるところ。
神様が本当に生きているんだな、と思う。
ちなみに、バシストの後、デリーでカトマンドゥでベルを買おうと思って、
1つ1つ音を鳴らしてチェックする。
ついでだから、「ハレ・クリシュナ~」と歌ってみる。
そうするとお店の人もノッてくる。まわりのお客も一緒に歌い出す。
「おっ、ハレ・クリシュナだね!」ってな感じで。
約1時間でバジャンは終了。
「毎朝、自分は温泉の後にあそこのチャイ屋で朝食を取る。
気が向いたらおいで。クリシュナについて教えてあげるよ」
「そして毎晩7時にこの場所でバジャンだから」
うん、ありがとう。気が向いたら行くよ、、、、、、
そう言って別れる。
さぁ、私も夕ご飯を食べよう、、、、どこのレストランがいいかな????
「これから飯か?美味しいベジタリアン・レストランがあるから一緒にいかないか?」
振り向くと、先ほどのMr.ハレ・クリシュナ。
朝温泉に入って、チャイ屋でMr.ハレ・クリシュナの講義を聴き、
夜の7時にバジャンに参加して、一緒に夕ご飯を食べる、、、、、
この生活が、バシスト最後の日まで続くことになる。
「バスターミナルまでお願い」とリキシャに頼んだら
連れて来られた、マナリのプライベート・バスターミナル。
放牧中のロバ・牛、野良犬多数。
、、、「ターミナル」とは呼べないだろう、、、こんな場所。