
裸石のときは遊色のでない、ただのグレーの石だった。
「仕入れ、失敗したな、、、」
仕入の際は一つひとつ、遊色のチェックをするんだけど何百という裸石をセレクトする過程でたまに水準以下、の石が混ざってしまうことも無きにしも非ず。
サンプルに使おうという事でサンプル編みを始める。試作、というものだ。
しばらく作業に没頭して、ふと石と正面からのぞいてみると、ブルーの遊色が出現していることに気づく
なんで?
光を閉じ込める、という言葉が浮かぶ。
どの角度からでも光が当たる裸石の状態からフレームで周囲を覆い光を、閉じ込める。その先にブルーの輝きが現れる。
偶然といえばただの偶然。
でも素晴らしい偶然にありがとう。