友人が今年初めからインドに行っていて、ようやく帰国した。
写真を見せてもらっていると、見覚えのある一枚の風景に目が釘付け。
クンブメーラだ。
世界中の宗教の祭りの中で最大と言われるクンブメーラ。
友人はこのクンブメーラに行きたくて日程を調整したと言う。
実は私も2001年にこのクンブメーラに行っていた。
ご存知のない方も多いかもしれませんのでクンブメーラの説明を、、、、
ヒンドゥ教のお祭りであり、なんでも宗教的な集いとしては世界最大規模を誇るらしい。
3年ごとにアラハバード・ハリドワール・ウジャイン・ナーシクの4箇所で行われる祭りで
1つの場所では12年に一度の祭り。6週間行われる。
神様がそのむかし昔、不老長寿の蜜の入った壷を奪い合い、うっかり蜜を落としてしまった。
その落ちてしまった場所がアラハバードをはじめとする4箇所だそうです。
2001年のアラハバードはちょうど12年に一度のmaha kumbh mela(グレートクンブメーラ)。
友人が今回行ったのはその中間(6年に一度)であるardh mela(ハーフメーラ)。
ちなみに毎年magh melaとしても行われる。
アラハバードとは聖地バラナシから西へ135キロ、バスで3時間ほどの街。
ガンジス河とヤムナ河の合流地点(sangam)でありこの合流地は魂を浄化する偉大な力があるという。
この祭りの日程は厳密なホロスコープ(インドではジューディッシュという)によって決められるそうだ。
木星がみずがめ座に入り、太陽がおひつじ座に入るとき、、、、らしい。
私が当時、インド人に説明してもらったのは
「太陽と地球と木星が一直線に並ぶのが2001年の、144年に一度のクンブメーラだ」とのことでしたが、
これが「木星がみずがめ座に入り、太陽がおひつじ座に入る」のことなのか、
単なるホラなのかは不明。
とにもかくにも。2つの河が合流し、魂の浄化にとっておきの場所で
12年に一度、もっとも宇宙のエナジーが強まるときにこのお祭りが開催されるわけです。
インド中のサドゥがこの聖なる祭りにやってくるし、インド中から熱心な巡礼者もやってきる。
バスに乗り列車に乗りそして徒歩で「この時」のために、そしてたったひとつの目的—-
沐浴するために——–インド中、いや、世界中から人が集まるのである。
どのくらいの人々がやってくるかというと、公式発表では2001年の1月9日から2月22日の間に
7000万人の人々がこのsangamに集い、沐浴したという。
12年に一度の祭り・クンブメーラ。
私の行った2001年のクンブメーラは21世紀初めてのグレートクンブメーラであり、
144年に一度のもっともパワフルで星回りのよいprayag kumb melaでもあった。
次のprayag kumb mela は2145年。
間違いなく生きてはいない。ご縁があれば来世で再びprayag kumb melaに出逢えるかもしれない。
さて、今年のクンブメーラに行ってきた友人の感想は
「自分がとってもちっぽけな存在だということがよーくわかった」とのこと。
そう、なんとなく言っていること、わかるような気がする。
とてもちっぽけだけど喜びや悲しみを抱えて日々コツコツと前進している愛しい存在でもある。
宇宙のエネルギーがもっとも強い時に、その地を訪れ
たった一つの目的である沐浴をする、、、、、日本は先進国と言われているけど、
もしかして、インドは日本より1周多く廻って日本の後ろに着けているくらい「超先進国」かも。
TAROさんの「いつかの旅」
美しいクンブメーラの写真が掲載されています。
TAROさんという方は先に書いた私の友人のことではありませんが、
この方の作品が一番私にとってのクンブメーラに近い感覚なのでご紹介させていただきます。
久々に6年前のクンブメーラを思い出した。
あれから6年も経っているのか。
少しだけ私のクンブメーラの思い出を書いてみようと思います。
「2001年のクンブメーラ」に続く