今年は少しゆっくりお正月休みを取って仕事始めは第2週から。
が、気がつくと、オミクロン株が猛威を振るい予定をしていたスケジュールが次々とキャンセルせざるおえない状況に。予定が変わり色々な調整をするというのは、なかなかストレスがかかるもの。まぁ、要するに「思い通りに行かない」というストレスなんだけど。
追い討ちをかけるように、私の住まうエリアの某私鉄沿線で人身事故という「アレ」が多発。人身事故なんて、よくあることではあるのだけど、あまりにも多すぎる。電車遅延、行き先変更。倍以上の時間を掛けて終電ちょっと手前でやっと帰宅できたことも。あまりにも頻繁にに起こると、少しずつ心の中に澱がたまり、気がつくとどんよりとした影が心を覆う。
思い通りにいかない。
こんな風に外の世界と自分の歯車が噛み合わなくなっている時、私はそれに抵抗することなく、小さな自分の世界に引きこもることにしている。そこはある意味、聖域。
ずっと先延ばしにしていた作品を作り始める。
どうして引き延ばしにしてきたか?と言えば「時間がないから」。
昨年はひたすらオーダー作品を作ってきたような気がする。「時間ができたら」取り掛かろうとしていた石たちは昨年末に作業台に並べていた、「来年、時間がある時に」と。この1月はもう自分の行動や努力ではどうすることもできないことが多すぎるようだ。しばし嵐が去るまで聖域に引きこもろう。
コツコツと指先を動かす日々の中でふと、「きっと、大丈夫」という言葉がどこからか聞こえてくる。どうやら私は、思っている以上に不安や心配事を抱えているようだ。
何が大丈夫なんだろう?
「石と共に」
素敵な言葉だ。石と共にいるから、大丈夫。
全く説得力のない言葉のような気もするけれど、妙に腑に落ちた。
予想がつかない、先が見えないというのは時に人を不安にさせる。思い通りにいかないことも含めて。それでも。
きっと大丈夫。
冬の光の下で穏やかに輝くクリスタルを見つめて、声にしてみる。
きっと、大丈夫。