この夏は、ひたすらオーダー作品を作っていました。
催事がなかなか難しい昨今、このように頂けるオーダーはとても嬉しい。
「水晶のマーラーの紐が切れてしまったので、何かアクセサリーに作り替えて欲しい」
マーラー(サンスクリット語)とは数珠のこと。
日本の「数珠」は簡易版で本来の数珠は
108つの玉と1つの親玉でできている。ちょっとしたロングネックレスのよう。
インドではマントラ(真言)を唱えるときに使う。
一回唱えて玉を一つ括る。マーラーを使って108回マントラを唱えるために使う。
マーラーの紐は普通、綿か絹の紐でできているので通し穴は狭い。
ワックスコードを通すためにビーズ一つ一つをルーターで穴の拡張をするところから始める。
コツコツ、と根気のいる作業。この工程なしでは作品は作れない。
水に漬けながらの作業なので、指先はお風呂上がりのようにふやけてくる。
完成したのはペンダント。ビーズをランダムに散りばめてみました。
コードと同系色の服と合わせると、ビーズだけが浮き上がって見えます。
今回は、ネイビーカラーのコードを使いましたが
オフホワイトのコードで、白いカットソーに合わせるのもあり、です。
お預かりしたビーズの数が多かったので、デザインを変えてブレスレットも作り
納品させていただきました。
こんな感じで紐が切れてしまったビーズアクセサリーのリメイクも承っています。
石は割れてしまわない限り私たち人間より長生きです。
お気に入りの石のビーズ(カボションも!)こんな感じに姿を、用途を変え
末長くお付き合いして頂ければな、と思います。