誰かに届けるために。
私を含めて、周辺で「壁」にぶち当たっている人がなぜか頻発している。
何かの星回りか?
言い換えると、人生の方向修正の真ん中にいる人たち。
「何か」の決断を余儀なくされている人たち。
沼に沈むように身動き取れず落ち込んでいる人。
「振り切ってどんどん前に進まないと!」と、とにかく動き始めている人。
「今までだって多くの壁を越えてきた。今回も乗り越えてみせる!」と
気合を入れている人。
状況や向き合い方はそれぞれだけど、そこに「壁」がある。
私はこれまで、どうやって壁を乗り越えてきたのだろう?
マニュアルなんてなかった。時には嵐が去るまでそこに留まっていた。
時にはとにかくこの状況を脱出しようとがむしゃらに行動して気が付いたら
新しい場所に立っていた。マニュアルなんて、ない。
「今回も壁を乗り越えることができるか?」
経験値的にはYES。でもその幸運はいつまでも続くのか?
それを考えると、足がすくむ。
それでも。
壁を越えていくしかない。どこにたどり着くかはわからないけれど。
久しぶりに大きな石をメンテナンスのために日光浴させた。
自然光の元のクリスタルの輝きは本当に美しい。
どこからとなく、小さな声が聞こえる。
「壁じゃないかもよ」と。
私はこのクリスタルに「希望の舟」と名付けた。
想像する。
私は今、舟に乗ろうとしている。今まで場所を離れるために。
舟に乗るには身支度も必要で、不要なものは置いていく。
目的地はどこだろう?
「何度でも失敗して大丈夫」
再び小さな声が聞こえる。
失敗したことに落ち込んでいた私にとって心救われる言葉だった。
壁にぶち当たることは恥じることでも落ち込むことでもないのかもしれない。
そもそも「壁」ではないのかもしれないのだから。
「今度の目的地はどこかな?」石に向かってささやいてみる。
「どこにでも行けるはず」
そう、私は、どこにでも行ける。すべては私次第。
