ご来場ありがとうございました

コトリスタジヲさんでの催事が無事終了しました。あいにくの雨の3日間でありましたが、ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。

4月は15、16日の週末、東京にて催事出店予定です。久しぶりの東京催事でとても楽しみにしています。

ホームページのリニューアルが遅れに遅れています。。。。思っていた以上に大変な作業で、これからネットショップをオープンさせたい人のためにもその過程をブログに残しておこうと思っています。

もう4月、既に4月がやってくる。

今年はなんだかとても忙しく、既に年の半分が過ぎたような感覚。息切れせずに突っ走れるか??

ホームページリニューアルに向かって頑張ります!

クリスタル原石に穴を開けてみた話

普段、マクラメ作品を作るにあたり、ビーズを装飾として使用する時がある。ご存知の方も多いと思うけど普通に販売されている石のビーズの穴は、あくまでもテグスやシリコンゴムを1本、もしくは2本通すための直径の穴が開いている。

これがパールなどになると絹糸が通るごく小さな穴、になっていることも。

マクラメの装飾となるとどうしてもワックスコードの太さ(1ミリ、0.75ミリ、0.5ミリ)を通す直径の穴が必要で、時としてワックスコードを2本、3本、4本通す必要が出てくる。

そんな時はルーターで一つ一つ穴の拡張をするわけで、1つの作品にビーズの数が多いほどなかなか気が遠くなる作業になる。

で、今回、なんの気の迷いか全く穴の開いていないクリスタル原石にワックスコードを通す用の穴を開けてみよう、と、頑張ってみることに。

作業をするには道具が必要

基本的にビーズ穴拡張している道具を使うことにする

DREMELルーター
DREMELルーター モデル1100

まずはルーター。私が愛用しているのはDREMELのルーター。10年以上ヘビーに使用しているが、本当に丈夫。ルーターの値段もピンキリなんだけど、安いものはモーターがすぐダメになる。もちろんビーズの穴の拡張で比較的柔らかい石なら安価なものでも大丈夫かもしれない。

水晶、アクアマリンなどのベルリ系など硬度の高い石の穴あけはそれなりのルーターを使うべし。

ドレメルのルーターも物凄い種類があって迷うところだけど、欲張って高性能のものを選ぶと、とにかく重いし大きいし穴あけ作業が大変になる。私が使用しているのはL字型のルーター。現在はペンスタイルの小さめのものもいくつか種類が出ています。このL字型は廃盤になってしまったかな?

ヒマラヤクリスタルに穴を開ける
ダイヤモンドピット、歯間ブラシ、タッパーと洗浄用の水

ピット(ルーターの先端に取り付ける針、、、のようなもの)は使い捨てと割り切るべし。なので高価なものは使わず安価なもので充分です。水晶穴あけの場合、軽く2本くらいは消費してしまう。消費といっても超先端だけがダメになってしまい「最初のくぼみ」を作るのが不可能になるだけでボディ部分はまだまだ磨耗していないのでビーズ穴の拡張用としては、全然使える。100均のタッパーに水。ピットとクリスタルに水につけながらの作業となる。細かいクリスタルの粉が舞うし、穴あけの際は摩擦熱がびっくりするほど出るので水につけながらの作業となる。鉱物によっては熱で割れてしまう可能性もあるので必須。洗面器でもオッケー。洗面所で水を細く流しながら作業してもいいかもしれない。

歯間ブラシ。貫通した穴のお掃除用。机の上で作業すると水浸しになる可能性が高いので、ダスターも準備してね。

ヒマラヤクリスタルに自分で穴を開ける
ヒマラヤクリスタル穴あけに挑戦

油性ペンで穴の入り口と出口にアタリを付け、作業開始。

最初は穴を開ける、というより入り口に小さな窪みを作る、、、という感じで。それでもルーターの回転でアタリがズレてしまうこともある。穴あけで一番時間がかかるのがこの窪みを作るところかもしれない。摩擦熱が出てくるので適時水につけながら作業する。

焦ってはいけない。ピット部分、水晶に水を付けながら根気強く。「穴あけなんて、やらなきゃよかったなぁ、、、」という後悔する第一段階がここ。

石によっては窪みができる頃にはビットの先が磨耗しているかもしれない。その場合はピットを交換してね。ピットは消耗品と割り切るべし!無理して交換しないでいても、ちっとも前に進まないし、余計な力を入れてしまい水晶が破損してしまうこともあるので、要注意です。

窪みが作れたら、あとはひたすらまっすぐ、出口に向かって突き進む!決して過度な力を入れてはいけない。力を入れるぐらいなら、ピットを交換する。どのくらいの直径の穴を作るか?は作る作品によって(通すコードの本数によって)違うのだけど、とりあえず直径は小さめに想定し、ピットも小さめのものを最初に使う。貫通穴が斜めに向かってしまうこともあるから、最初が小さめ穴だったらその時点でピットを太いものに変えれば修正できる。1/3進んだ頃にあまりにも時間が掛かることから「穴あけなんて、やらなきゃよかったなぁ、、、」という後悔する第二段階がやってくる。諦めるな、ここで終わってどうする?クリスタルの立場がなくなるじゃないか!

余談になりますが、日本画の絵の具(岩絵具)に水晶末というものがあるんだけど、これはクリスタルの粉なのよ。透明感のある白系の絵の具になるそう。

歯間ブラシで穴をキレイにしながら、出口に向かって真っ直ぐ進んでいるか、を確認しながら作業を進める。この頃にはもう指先は風呂上がりのようにふやけている。

もう少しだ、頑張れ自分。

ピットが奥深く入るようになったらルーターはしっかり固定させて捻ったりしない。このルーターの捻りで、石が破損してしまう可能性が出てくる。

もう少しの辛抱だ、頑張れ。

ネパール産ヒマラヤクリスタルに穴を開けてみた
穴あきヒマラヤクリスタル完成

お疲れ様でした、貫通しました!!

穴の入り口と出口のエッジが鋭角になっていることがある。コードを通すとこの鋭角なエッジでコードが切れてしまうこともあるので、最後に出入り口を玉のルーターで滑らかにすることも忘れずに。

今回はペンダント用のクリスタルに穴を開けてみました。このクリスタルは3月24日から開催されるDETAIL WORKに出展する作品になる予定。

この大きさのクリスタルに穴を開ける作業、1本につき1時間くらいかかってしまう。本当に根気のいる作業なので、気軽におすすめはできないのだけど試してみたい!という方のご参考になれば。

311、桜

悲しい出来事とリンクしてしまうようになった桜。

桜が悪いわけでなく。

新生活が始まるこの季節の踊る心、そして桜。それが定番だったのにね。

「震災当時は小学生で、、、」

進学や就職で故郷を離れ関東圏で生活する震災経験者によく出会うようになった気がする。

当時、メディアで得た情報とは違う側面の話を、聞く。

切り取られた被災者のインタビューでなく、オフレコで聞くその当時の記憶は

本当に生々しく、泥臭く、なんでもかんでも美談に持っていこうとする風潮が薄っぺらく思えてくる。

もちろん、本当の美談もあるのだけど、ね。

風化させてはいけない出来事だし、そこから学ぶべきことはたくさんある。

(本当に学べているのかな?)

去年も、今年も、来年も。

この先ずっと、この日が来ると声に出して心に誓う。

死ぬまで生き抜こう、そして今を生きよう。