思いもよらず早起きをしたので、ゆっくりと朝食の準備をする。
春からほとんど外出せず、「朝が忙しい」ということがなくなったので毎朝具を変えながら作るサンドウィッチとコーヒーが朝食の定番。ベジタリアンゆえ、元々外食はほとんどしないのだけど、春から99パーセント近くが自炊。サラダにドレッシングを和え、焼きチーズと共に挟む。ハニーマスタードも忘れずに。
「口からモノが食べられる、まだまだ私は大丈夫」と残すことなく朝食を終えて頂いていたオーダーのアクセサリー製作に取り掛かる。体調不良が続いた数年だけどオーダー分はコツコツと指の調子を見ながらこなしてきました。
数時間後、少し集中力が切れてきたのでブレイク。ふと、少し散歩をしてみようと思い立つ。先日、知人から「方位」についてのアドバイスを頂き、その方向に足を伸ばしてみよう。
歩きながら、いろいろな思いが巡る。友達のみんな、どうしているかな?基本的に出不精で家にいるのが好きで、人とあわなくても苦痛でない私だけど、ここまで長期間だと流石に人恋しくなってくる。 人と関わること。 SNSは発達しているけど、美味しいものを一緒に食べて、美しい風景を眺め、音楽を聞いて、アートを観る。一人でもできることなんだけど、同じ空間を共有するってこと、とても大切なことだったんだと改めて痛感する。 春から秋にかけて、毎年催事に出店をしていたけど、それも全てキャンセルになった。直接作品や石を手に取っていただいて言葉を交わして。毎回、楽しみにしていたのだけど、それも難しい時代に突入しちゃったのだな。
小一時間考えながら歩いていると、素敵に風景に出会う。横須賀・浦賀。 歴史の教科書にも載っている黒船来航の地、1853年。小高い山の上から撮影したのだけど、167年前の浦賀の住民もここから湾を眺め、黒船を目撃したんだろうな。当時の人にしてみればきっと、宇宙人を目撃しちゃったような衝撃だったと思う。相当怖かったと思う。いつの時代も「未知なるモノ」は恐怖でしかないのだから。コロナも、いろいろ解明されてワクチンや特効薬ができたら、こんなにも恐れなくて良くなる、そんな日が来るのな? 浦賀の景色を眺めなら、コロナを思う。 久しぶりによく歩いた1日。
前を向けそう、、、そう感じた時にこの石がそばに。いつもいつも、石には助けられてきた。一見地味だけど、法具のような貫禄。