ネパール銀細工 その1

今回のnagohakoさんでの個展ではネパール銀職人の手によるシルバーアクセサリーも販売いたします。

ベリドットリングとローズクォーツリング

ネパールの首都、カトマンドゥ。ここに住むネワール族の中に、先祖代々銀職人として伝統を守り続けている人々がいます。

元々は銀細工で宝具を作っていたと言われていますが、

美しく緻密な装飾品としての銀細工が有名です。

ネパールを訪れるたびに、少しづつ工房でオーダーしてきたシルバーアクセアリー。

ペンダントトップのバチカン(チェーンを通す部分)は、とても大きく作られており、レザーコードを通すことができます。

銀をふんだんに使用し、ずっしりと重みのあるペンダントトップ。

銀の価格が高騰し続けているため、こんな贅沢に銀を使ってのオーダーはもうできないかもしれないな、と思ってしまいます。

nagohakoさんインスタグラム

今週末はマクラメの世界へ

いよいよ今週末に迫りましたマクラメの個展。

販売予定の作品を少しご紹介していきます!

未完成なフラワーブレスレッド

お客様の手首にフィッティングし、長さを調整して完成させたものをお渡しいたします。

手首が細くて合うブレスレッドがみつからない。

ロングスリーブの上からつけるブレスレットが欲しい。

手首が細いけど、手が大きくて輪っかのブレスだとそもそも手が通せない。

などなど。ブレスレッドの悩みは意外と多いのです。

私もそのうちの一人なのですが。

ジャストフィットに完成

私もこのフラワーブレスレットを愛用しています。軽い付け心地、くるくる回ることのないフィット感、アジャスターコードがなく、パソコン作業の邪魔にならない。

「未完成なブレスレッド」は限定6品。今回のnagohakoさんでの個展にて限定販売です。

リクエストのあったお揃いのイヤリングも

nagohakoさんインスタグラム

個展のご案内

10年前の私と作品

先日の催事で思いがけなく昔の作品に遭遇する。ラブラドライトのペンダント。ずっと気に入って身につけて頂いたそう。

コードの色を変えて欲しいというリペアのリクエスト。リペアまでしていただけるなんて、作り手冥利に尽きる。

ふと、この作品を作っていた時空にタイムスリップする。

それは今から約10年前インドの「風が吹き抜ける村」。インド、ネパールでの石の仕入れが終わり、「少し静かなところでじっくり作品制作がしたい」とたどり着いた小さな村。

ドブ川のようなガンジス河でなく、透き通った水のガンジス河の辺り。毎朝早朝に起き、窓を開けると心地よい風が吹き抜ける。大理石の床を雑巾掛けし、瞑想し、ヨガをし、そして制作に没頭する日々。集中直が途切れたら周辺の山道を歩き、創造の泉からアイディアが湧いてくるのをひたすら待つ。お腹が空いたら近くのアユルベーダーレストランでご飯を食べる。もう、本当に理想的な生活だった。

理想的な生活であったけれど、その当時それなり悩みを抱えていた。行き詰まった人間関係、これからの人生のこと。帰国後対処しなければならないさまざまな事柄。

「日本を離れても日本での心配事は、どこまでも私についてくる』

そう、物理的距離では決して解決できないこと。その心配ごとは日本に置いてくることはできない。私の心の中にあるのだから。

当時の私は、色付きレンズの眼鏡を掛けていた。特に深い意味はない(と、その当時は思っていた)ある日この村で知り合ったとある旅人に「その眼鏡、やめた方がいい。瞳を隠している。人と話すときは、お互いの目を見て話さないと」と言われる。

その瞬間、ポロポロ涙が溢れてきた。私はある時期から、人とのあいだに壁を作り、物理的にも精神的に引きこもっていた。(引きこもった仕事をしたいからネットショップも始めた)人を避けたくて自分の目を見せないようにサングラスばりの眼鏡をかけていたことに気づいた。全くもって健全ではない。が、当時はそれが壁の向こうから自分を守るひとつの手段だった。その原因は些細な執着を長い年月手放せないでもがいていことにあるんだけど、不思議なことに、ポロポロ涙が落ちるたびにその執着も落ちて行った。

そんな風の吹き抜ける村で制作したラブラドライト。心乱されない環境に辿り着き、指先をひたすら動かしていた日々。

日本の私の居場所で10年前と同じように指先を動かす。日本にいるんだけど、私は10年前と同じ風の吹き抜ける村にいる。あの太陽と身体に触れる風を感じ、ガンジス河が流れる音と、木々がささやく声を聴き、指先を動かす。そんな日々の中、一本のメール。10年前のあの村で「その眼鏡はやめろ」と私に言った旅友達からだった。

「次の時代が始まる」と、つぶやく。

大きく昔を振り返る時、次のステージ、もしくは次の時代に突入するサインであること、経験上知っている。それをこのラブラドライトが教えてくれた。

美しきガンガー・マー

そういえば今、ナヴラトリーが始まっているのだな。女神降臨中。

10年間大事にこのラブラドライトを身につけてくれたI様、本当にありがとう。

オーダー作品より アクアマリン

以前にブログでアップしたアクアマリンに思うこと をご覧になった方から、同じようなアクアマリンのペンダントを、というリクエストで制作したペンダント。

ぷっくりとドームが高く小さいながらも存在感のあるアクアマリン。敢えて装飾を最小限に、シンプルにしてルースを引き立たせるデザインに。

職場や普段の装いの関係で、色鮮やかなコードや装飾のマクラメはちょっと、、、と言う方にもシンプルに石を際立たせるデザインをお薦め。

職場や

10月の個展・茅ヶ崎

神奈川県茅ヶ崎市にありますカフェnagohakoさんにて展示販売をいたします。

10月22日(土)と23日(日)の二日間。両日ともに私も来場しています。

nagohakoさんインスタグラム

自家焙煎コーヒーと日本茶、そして自家製スイーツの美味しいお店。

暖簾をくぐるとほっと一息。ゆっくり時間の流れる店内で美味しいお飲み物で更に一息。

*ご来場の際にはワンドリンクオーダーをお願いしています。

優しい光を通すステンドグラスが美しい

今回はマクラメアクセサリーの他にネパールの銀職人に依頼しましたシルバーアクセサリーも展示販売いたします。

仕入れの旅に行く都度、少しずつオーダーをして集めたシルバーアクセサリーです。

茅ヶ崎の住宅街にあるnagohakoさん。周辺の地理に詳しい人でないと

少し、迷ってしまうかもしれない。

◇JR茅ヶ崎駅からの行き方◇

茅ヶ崎駅南口/神奈川中央交通2番のりば(辻13 辻堂南口行き)で「テラス」で下車

◇JR辻堂駅駅からの行き方

辻堂駅 南口/神奈川中央交通3番のりば(辻13 茅ヶ崎南口行き)で「テラス」下車

停留所「テラス」で降りると、海方向の角に郵便局が見えます。その角を曲がると住宅街。テクテクと5分ほど歩くと右手にお店が見えてきます。

辻堂駅から徒歩だと30分くらいです。

9月の出店のお知らせ

9月18日(日)

横浜、黄金町で開催します「のきさきアートフェアに出店」いたいます。

時間 11時〜15時 入場料無料

場所 横浜市中区黄金町2−69先 高架下広場(ロックカク)にて

詳細は黄金町エリアマネーメントセンターHP

マクラメアクセサリーの販売です。

京浜急行の黄金町駅、日ノ出町駅の間の高架下広場で開催されるイベントです。

アートフェアは黄金町駅寄りの高架下で開催されますが、日ノ出町駅寄りの高架下スタジオSite-Dと、かいだん広場では地域や近隣エリアの商店が特別出店する「はつこひ市場」も同時開催されます。

20年以上前の映画、”私立探偵 濱マイク”をご存知でしょうか?

永瀬正敏さん主演でドラマにもなった映画。この映画のロケ地の多くは今回開催されるのきさきアートフェアの、黄金町、日ノ出町界隈なのです。

今、アマゾンプライムでドラマ版が放映されていて鑑賞してみたのですが、主人公の事務所がある日劇(映画館)も今は取り壊されマンションになっていたり、随分景色が変わってしまったな、と思う反面、今でも変わらぬ風景もあります。

コアなファンも多いこの映画。ネットで調べてみるとロケ地ガイドもたくさん! 

google mapのマイマップにロケ地をマークしてくれた人も。

のきさきアートフェアの帰りにぶらぶらとロケ地巡りはいかがでしょうか?

オーダー作品より

捨てられてもおかしくない、石のかけらに命を吹き込む。

オーダーをいただいた時点ではまさかこんなデザインになるとは思っていたなかったのだけれど。

じっくり眺め、触っているとある瞬間にふとアイディアが降りてくる。その瞬間をつかんだら絶対にはなさないこと。

掴んでも途中で行き詰まることだってある。そんな時は一旦手を休めて距離を置く。でも絶対にあきらめないこと。

「絶対に私は、作り上げることができる」

行きつまると自分にいつもそう言い聞かせる。

試行錯誤を繰り返し、やっと完成に辿り着けた作品。

7月完成予定で頂いたオーダーがこんなにも遅くなってしまいました。根気強く?お待ちいただいたオーダー主の方に感謝。

アクアマリンに思うこと

久しぶりにアクアマリンでのオーダーを頂く7月。チャクラケアをされている方がアクアマリンを身につけたいとのことで、頂いたオーダー。

私も一時、喉のチャクラに違和感を持っていて、そのときはネパールで随分たくさんのアクアマリンと出会って仕入れてきた。多分、無意識に。今回はアクアマリンとチャクラのお話。

カトリーナラファエル主催のクリスタルヒーリングコースを受講したのはもう20年以上前の話。とにかく喉のチャクラに違和感があったのと言いたいことが言えない、、、のようなコミュニケーション力のなさを実感していたのもちょうどこのころ。喉のチャクラはコミュニケーションを司り、アクアマリンがそれに対応する石、と学んだ私は聞き分けのよい素直な子のように日々、この喉のチャクラにフォーカスし、アクアマリンを喉に当て瞑想をする日々が続いた。まったく効果なんて感じられなかったのだけれど、でもルーティーンになっていたチャクラの瞑想。半年くらいそれを続けていたと思う。そしてある日の瞑想中のこと。

最初、喉のど真ん中に針で開けたような小さな黒い穴が開く。(見えないけど黒いという認識)なんだろう?この黒い穴。その黒い穴が段々と大きくなっていくのがわかる。まるで喉にブラックホールが出現したよう。

最終的には子供の拳の大きさくらいまで穴が開く。そのころにはもう第三者に喉の穴を無理やり両手でこじ開けられているような感覚。この暴力的な感覚が恐ろしくなり、瞑想を中断。それ以降、この喉のチャクラの瞑想はしていない。

喉に開いた大きな穴の感覚はその後数ヶ月継続した。気分は気管支切開。なんとなく不安でしばらくの間はスカーフをいつも首に巻いていたような気がする。なんだか間違った瞑想をしてしまったのかな?と不安にもなった。

一体あれはなんだったのだろう?1年もすればそんな穴のことを忘れ、日常生活に戻り、今に至る。

今回、アクアマリンのオーダーを頂いてふとその時のことを思い出した。

振り返ってみれば。

あれだけコミュニケーション力の不足を感じ、瞑想まで取り入れた私だけど、今では「どこででも生きていけそうなコミュニケーション力がある」と人に言われるようになっている。ちょっとしたトランフォーム。まぁ、実際にはコミュニケーション取りにくい「人種」もいるわけだけど。そうね、確か知らない人に声を掛け、話をするのには全く抵抗はないタイプに変身したかもしれない。でもそれは歳を取って「厚かましさ」が増して、開き直るということを習得したからかもしれない。そう思いつつも、もしかしたらあの時の、喉に開いた大きな穴が何かしらの作用をもたらしかのかもしれない。

どちらにしろ。

大きな変化というのは、徐々にスライドして気がついたらあれ?違う場所に来ちゃったよ!ってものかもしれないな。

即効性のある変化はそんなにも大きな変化とはいえないのかもしれない。

アクアマリンの瞑想を思い出し、今の世の中を見渡して、なんとなくそんな感じがしている。

オーダー作品より

7月はオーダーではじまりオーダーで終わる、日々。

7月のオーダー作品、の一部

お持ち込みの水晶をペンダントに、というご依頼。

原石をマクラメ装飾にするときは石の形の制限が色々とあって、毎回悪戦苦労する。その分、完成した時の嬉しさはひとしお。

6月頭の出店が終わってからの作品作りだったので随分お時間を頂いてしまいました。

さぁ、作るぞ、と気合いを入れて、集中する。日々の集中作業の中、日本中に激震走るような事件。悲しい気持ちより激震。どこの国にすんでいるんだ?私。

本当にテレビのない生活をしていてよかった、と思った。『知ること』は大切なことだけど、心を平安に保つのには、テレビをつけないのが一番。

ウクライナの空の下では、こんなふうに日々、人が死んでいるんだな、愛する人が殺されているんだな、と改めて心が痛む。「だって戦争している国なんだからしょうがいないでしょ」と思ってしまう人もいるかもしれない。でもついこの間まで、様々な問題を抱えながらも日本と変わらない日常という名の幸せが続いていたはず、この先も、続いていたはずなのに。

巷で期待していた風の時代ってこんな感じの幕開けか。なんとなく予想はしていたけど。

テレビを持たず、集中できる作品作りがあって本当に救われた7月。

、、、、まだオーダー作品作りは続きます。

オーダー作品より

虹宿るクリスタル

催事出店が終了し、ただいまオーダー作品を作り始めています。

余談ですが、この梅雨の時期は気象病なる低気圧の洗礼を受け、色々と計画通りに行動が取れないのがとても辛いところ。若かりしころはその若さに任せて乗り切ることが可能だったのだけど、今となってはそうはいかない。できるだけ余裕のある計画を立てて無理をしないことを心がける。なので、このオーダーも前倒しして取り掛かり、お約束納期に間に合いそうでホッとしています。

今回は療養中の友人へのプレゼント、ということで頂いたオーダーです。

事前にいくつかのクリスタルをお預かりしてメールでのやり取りの中でこのクリスタルをチョイスさせて頂きました。デザイン、コードの色もお任せ、のコースです。

どのような色にも染まっていないピュアな存在、というイメージが湧いてきてコードの色もクリスタルを引き立たせることなく逆に同化させるイメージ。それでも喉のチャクラの色、水色を入れたくて、ポイントに小さな透明感のあるアクアマリンの細石ビーズを控えめに添えてみました。

頂くオーダーは様々な理由や動機があって、私のもとに運ばれてきいます。自分のため、プレゼント用に、記念日に、そして今回のように療養中の方へのプレゼント、などなど。

石をじっくりと時間をかけて観察し、「今だ!」という瞬間がきたら作り始める。逆にその瞬間が来ないとなかなか作り始められない、納期が迫ってきても。

療養中の方へのオーダーについて特に気をつけているのが余計な念、、、、のようなもの、を決して作品に注入しないこと。元気になってほしい、全快してほしい、など優しさに見えるその念 が身につける人のためにならないこと、多々ある。押し付けない、とも言える。たとえそれが肯定的な念や思いであっても。

突き放したような考えにも思えるかもしれないけれど、怪我をしていたり、体調がすぐれなかったり、病気の症状があったりするとき、人は全てのことにたいして過敏になる。肯定的な思いや優しさからくる祈りや願いであってもときとしてそれは本人してみればものすごい負担になることを経験上知っている。

その時が来たら、ひたすらココロを空っぽにして私はただ、指先を動かし、石に色を添え形にする。作品がどのように作用して欲しいか、のエゴは持たない。

不思議なことに。

そうして作り上げた作品のほうが小さな奇跡がどこからか舞い降りてくる。

本当に、不思議。