2 Mの家

Mの家

某日。マヘンドラ・グプタの家(M‘s House kathamrita Bhavan)に行く。
マヘンドラ・グプタはこの家でコタムリタを執筆し
そして原稿を印刷所へ送った翌日、この家で生涯を終る  

Mことマヘンドラ・グプタについては wiki参照  )          

*訂正 訪れた家は「終の住処」の前に住んでいた家でした。外国人が来たからなのか、普段公開していない部屋も鍵を開けてみせて頂きました。ヴィヴェーカーナンダもよく訪れてこの家のベランダで瞑想をしていたそう。私もその場所に座ってそっと目を閉じてみた。

コルカタの一般住宅地なので、道に迷うだろうな、と覚悟はしていたのだけど。
インドの人は「様々な行きかた」を教えてくれるのでそれは想像を絶するほどの
道の迷い方だった。「こっちの道だよ、、、、あなたが望むなら」そんな感じ。
軽く20人を超える人に道を聞き、2時間。
最後に「全然ここじゃないよ!」ってことで、トラムに乗って移動。
(最初にこの道をまっすぐって、警官が教えてくれたのに!!)
閉館時間も迫るとき、やっとMの家に到着。


ドアを開けるとそこにはインド人男性。

「Mの家はここですか?オープンしてますか?」
「開いてますよ、どうぞ、二階へ」

2階へ行くと、女性が数人いて、その一人の方に案内をされてお部屋へ。

小さな、6畳ほどの部屋。ここでコタムリタが生まれたのか。
ショーケースの中に、色あせた赤いクルタ(インド人男性用の服)と靴が飾ってある。
それはラーマクリシュナのクルタ。

屋上に出てみると、本当にそこはインドのローカルエリアの風景が広がる。
「ヴィヴェーカーナンダもよくここに来られて、屋上で瞑想されていたのですよ」と
案内してくた女性が言う。本当にすごいところに来ちゃったな。

「ここは個人宅なんですか?それともアパートのようなもの?
今もここに子孫の方が住んでいらっしゃるのですか?」

「個人宅でしたが、今は人は住んでいません。
ほら、先ほど、男性の方がいらしたでしょ?あの方がマヘンドラ・グプタの曾孫です。」

玄関で「オープンしてますか?」と私が聞いた男性、その人が曾孫さんだった。

なんてこった!!

2階へ降りると先ほどの男性、曾孫にあたるグプタ氏。
日本から来たこと、そして2年前に日本語訳が出版されたこと、
持参した−−−−旅前に忙しくて、購入したのはいいけど、読んでいなかった
コタムリタ第2巻をお見せする。

なんだか夢のようだな。あのマヘンドラ・グプタの子孫の方が
目の前ににて、話すことができるだなんて。
夢見ているついでに、腹の底からから勇気を振り絞って
「この本にメッセージを書いていただけますか?」とお願いをする。

親愛なるシスター、アヤ。
無限の愛と敬意と共に。

Mの曾孫 ディパク・グプタ

「どんなときでも、この本をあなたの傍らにおいておきなさい」

はい、わかりました。
生涯、ことあるたびにこの本を開き、共にいます。

すっかりと日も暮れたこんな時間に、招き入れてくれて、ありがとうございました。
夢心地で家を後にする。

求め、行動することで
行くつく先にはこんなにも素晴らしいことが起こるんだな。
迷いに迷ってたどり着いた場所で、子孫の方にお会いできるなんて。

インドにて、小さな奇跡。
いや、小さくないな。
一生忘れることはない出来事だった。

明日、コルカタを離れる。

投稿者:

tigressyogi

1969年冬・東京に生まれる 世界放浪中にクリスタルの美しさに心を奪われ クリスタルショップ Tigress Yogi を立ち上げる 筋金入りの偏頭痛持ちだか、日本を離れるとなぜか頭痛は消える 米国クリスタルアカデミーIntermediateコース終了 出没地:インド、ネパールその他山岳地帯

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