さて、日本でインドの列車を予約して、その時点でウェイティングリストの3番。
まわりの人も「大丈夫、大丈夫」というので、
当日までに枠は取れるだろう、、、、と思っていたら。
出発4時間前でまったく順位は上がらず、焦る私。
4時間をきった時点でキャンセル料25パーセント取られるシステムなので、
その前に集中してキャンセルが入ると思っていたら。
知り合いの代理店の力を借りて、やっと1時間を切ったところで、リザーブ成功。
大急ぎで駅に向かう。
今回は初のファーストクラス寝台。
4人のコンパートメント。
同じコーチになんだか白馬の王子様みたいなコスプレインド人がいて、
なんなんだろう?と思っていたら、私はその人と同じコンパートメント。
コスプレではなくて、「花婿さん」だった!!
結婚したばかりの夫婦。美男美女のカップル。
美しいシルクのクルタ。花嫁さんは、真っ赤なサリー。
初々しいしいカップルでした。
少しだけ幸せのおすそ分けを頂いた気分。
もうひとりの乗客は「さすがファーストクラス」的な初老のインド人紳士。
さて、この4人のコンパートメント。
花婿さんと初老インド人と私で会話はするが
花嫁さんは絶対に会話に加わらない。
どちらかといえば、ムスッとした顔で黙っている。
初老インド人が席をはずした隙に、
手の平のメヒンディを見せてもらえますか?とたずねると。
、、、満開の笑顔で、私に接してくれる。
そう、インドでは旦那さんや家族以外の男性と話したり、笑顔を見せてはいけないのだ。
その笑顔はとってもキュート。
いつも笑っていたほうがかわいいよ、、、、と言いたいところだけど
部外者の男性に「かわいい」なんて思われたらいけないのである。
なので笑顔を見せてはいけないのである。
たとえ相手が初老であっても。
日本の感覚で言えば夫の前で知らない男性にボディタッチして馴れ馴れしく話す、、、いや、それ以上にしてはいけないことかも。
初老男性が戻ってくると、一瞬で押し黙ってしまう。
ああ、ここはインドなんだな。
ファーストクラスに乗るくらいの人でもやっぱり保守的なんだ。
新婚さんカップル、そして初老インド人はヒンディー語圏の人なんだけど、
私がいるので、英語で会話をしてくれる。
「私がいるから」と思うと、焦る、焦る。
英会話、もっと上達しないといけないぞ、私!!
初のファーストクラス。
乗っている乗客は、私が接したことのない世界のインド人でした。