2011/11/13 00:12:49
大丈夫、ひとりで帰れるから。
Bと別れたあとに、テクテク歩いていたら、
帰れないじゃん、私。
完全にホテルまでの方向感覚を消失した。
歩けど歩けど、段々と住宅街に迷い込む。
この河の、こっち側が中心地なのか、向こう岸なのか、わからなくなる。
何度も、橋を渡って、ウロウロ
「迷ったら、親切そうな地元民に聞け。」これ、鉄則。
信号待ちをしている、地元民ぽいおじさんに声を掛ける。
中央駅方面に行きたいんですけど、、、、
「この道をまっすぐ進んで。
そしたら、ゲートが見えてくるから、そのゲートをぐぐる。必ずくぐるんだ。
ゲートの向こうは、いくつもの道に別れているから、
そこで、また人に聞いたほうがいい。多分歩いて30分くらいだよ。」
ありがとう、おじさん。
「いいか、真っ直ぐ進め。右や左には絶対に曲がるな。ひたすら真っ直ぐだ。
必ず、ゲートをくぐれ。そして人に聞くんだ」
このおじさん、なぜか段々エキサイトしてきて大声で
「真っ直ぐ進め。右や左に絶対に曲がるな!」
この言葉を3度も繰り返す。
1度目は、シンプルかつ的確なアドバイスありがとう、、、、だった。
2度目は、おじさん、なぜ熱くなる??思わず噴出しそうになった。道を曲がったら、谷底か?
3度目は、なんだか、私の人生の道のこと、言っているんじゃないか?と思えてきた。
真っ直ぐ進め。右や左に絶対に曲がるな。
必ず、ゲートをくぐれっ!そして分かれ道で人に聞くんだっ!
アンジェラは私に、「真っ直ぐ自分の道を進んでほしい」と言った。
Bは私に、「自分の道にいるのだから、大丈夫」と言った。
しかし、私は今、何処にいるのかが、まったくわからない。
自分の道にいるのは、わかる。(多分、わかっていると思う)
でもその「立ち位置」がわからなくなっている。
でも、取り合えず。
真っ直ぐで、いいらしい。間違った場所には、いないらしい。
青い目のおじさんは、間違った場所に居ない。真っ直ぐ進め。
友達のアドバスの、最終確認をしてくれたような。
ここ、ヨーロッパ、だよね。
こんな気づきを与えてくれる土地なのか?